しばらく、作品展をしていませんでした。
コロナ以降、どこか遠くに感じていた「展示すること」。
それでも作品づくりだけは静かに続けてきました。
作ることは、やめられなかった。
けれど「見てもらいたい」「伝えたい」という気持ちは、
しばらく、心の奥の方で眠っていたように思います。
でも最近、この時計作品を作りました。
いつもコム子さんと散歩に出かける川辺、目を閉じると浮かぶ、真っ赤な光の世界。
川辺に佇み、太陽にそっと感謝を届けるその瞬間、
心のスクリーンに映る、あの赤、あの黒、あの橙。それを一枚のガラスに込めました。
私は、ガラスのかけら。
今日もまた、ひとかけらの光を刻みます。
そして、ふっと思ったのです。
展示会、やってみようかな、、、って。
また、作品を並べてみたい。
今の私を、そのまま差し出すようにして。
そして心に浮かんだのが、この言葉でした。
「私は ガラスのかけら」
この言葉が、自分の存在そのもののように感じられました。
完璧ではないけれど、
透明で、揺らぎがあって、
でも、確かに光を映す。
そんな“私のかけら”を、誰かに手渡すような展示ができたらと。
構想中の展示タイトルは、
「私は ガラスのかけら」——comb de shio展:時・顔・日々
● 時計は、時間を刻む小さな宇宙
● ガラスの「顔」は、私たちの存在のかけら
● アクセサリーは、日常にひとしずくの光を添えるもの
この3つのシリーズを通して、
私という存在を少しずつ映し出すような展示にしたいと考えました。
会場はまだ未定です。
三重県内での開催を視野に、今、心が静かに動きはじめました。
展示の日程や場所が決まりましたら、またご案内させていただきますね。
まずは、ここに「はじまりの気持ち」を記しておきます。
これを読んでくださった方が、
何か心に光のかけらを感じてくだされば嬉しいです。
今日もご覧いただきありがとうございます。